経営コンサルタント「名門コンサルティング」がお贈りする
財務諸表(Financial Statement)と望ましい財務指標


 皆さんがよくご存じのように、財務諸表(F/S)には「貸借対照表(Balance Sheet)」、「損益計算書(Profit & Loss Statement)」、「キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)」があります。

 そして、これらの財務諸表を分析しその善し悪しを論ずるためには、それぞれいくつかの指標を見る必要があります。
 そこで、次にその指標の内容と望ましい数値を、それぞれの財務諸表毎に説明します。



貸借対照表(B/S)における指標(企業の安全性を見る指標)

1.流動比率

( 流動資産 ÷ 流動負債 )× 100(%)
*流動資産が流動負債に対してどれだけ多く有るかを示し、短期の負債返済能力を表す。
200%以上の値を取ることが望ましい。


2.当座比率

( 当座資産÷流動負債 )×100(%)
*当座資産が流動負債に対してどれだけ多くあるかを示し、ごく短期の負債返済能力を示す。
100%以上の値を取ることが望ましい。


3.自己資本比率

( 自己資本 ÷ 総資本 )× 100(%)
*総資本の中に占める自己資本の割合を示す。この指標が高いと、企業の安定性は高いとはいえる。


4.固定比率

( 固定資産 ÷ 自己資本 )× 100(%)
*固定資産への投資をどれだけ自己資本でまかなっているかを示す。
100%以下の値(全額自己資本でまかなうこと)が望ましい。



損益計算書(P/L)における指標(企業の収益性を見る指標)

1.売上総利益(粗利益)率

( 売上総利益(粗利益)÷ 売上高 )× 100(%)
*粗利益(売上高から売上原価を引いた額)が売上高のどれくらいの割合になるかを示す。この指標は、高いほど望ましい。


2.営業利益率

( 営業利益 ÷ 売上高 )× 100(%)
*営業利益(売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた額)が売上高のどれくらいの割合になるかを示す。この指標は、高いほど望ましい。


3.経常利益率

( 経常利益÷売上高 )×100(%)
*経常利益(営業利益に受取利子・配当を加え、支払利子・割引料を引いた額)が売上高のどれくらいの割合になるかを示す。この指標は、高いほど望ましい。


4.税引前当期純利益率

( 税引前当期純利益 ÷ 売上高)× 100(%)
*税引前当期純利益(経常利益に特別利益を加え、特別損失を引いた額)が売上高のどれくらいの割合になるかを示す。この指標は、高いほど望ましい。



キャッシュフロー計算書(C/F)

1.営業キャッシュフロー

 売上による現金の流入や費用の支払いによる現金の流出を加減して得られる金額で、企業のおおもとである営業活動による現金の流出入を表す。 企業の存続のためには、営業キャッシュフローは中長期的にはプラスであり続けなければならない。


2.投資キャッシュフロー

 設備投資など投資によるキャッシュ・アウトフローと、投資資金の回収によるキャッシュ・インフローの状態を表す。
 投資には長期の投資と短期の投資があり、投資から得られる収益の大小が会社の経営(特に財務)に大きな影響を及ぼす。


3.財務キャッシュフロー

 借り入れや社債・株式等の発行による資金調達によるキャッシュ・インフローと、借入金返済・社債償還や配当金支払い等によるキャッシュ・アウトフローの状態を表したものである。





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