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柳井正さん推薦:本「プロフェッショナル・マネジャー」

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

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 今日は、ユニクロ(ファーストリテイリング)の創業社長柳井正氏も推薦している本「プロフェッショナル・マネジャー」を、ご紹介致します。

著者は米系多国籍企業の元CEO
 この本の著者は、アメリカのコングロマリット企業「ITT」(International Telephone and Telegrph Company・国際電信電話会社)社長として、同社を長きに渡って発展させたハロルド・ジェニーンです。

プロフェッショナル・マネジャー
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プレジデント社・税別1,333円
ハロルド・ジェニーン、アルヴィン・モスコー共著
2017年5月26日 34刷発行

経営者はハードワークを
 以下にこの本の内容を述べていきますが、ジェニーンが一貫して述べているのは「経営者は、ハードワークを常としなければならない!」ということです。

はじめに:「これが私の最高の教科書だ」 柳井正
 ユニクロの柳井正社長が、自分のユニクロ立ち上げ時の経験と合わせて、推薦の弁を書いています。 この本は、柳井社長にとっては、経営の指針を示すものだったようで、感銘を受けた内容をいくつか記しています。

第1章 経営に関するセオリーG
 「経営とは、特定の理論に従ってやっていけば上手くいくというものではない。」と述べています。 これは、僕も、自分の経験からいって納得出来ます。

 自分のアカウントで会社を経営したことがない大学の教員(たとえHarvard Business Schoolの教授でも)やコンサルタントが考え出した理論で、上手く会社を経営できるはずがありません。

第2章 経営の秘訣
 「ビジネスとは、終わりを決めて、そこに到達するために出来る限りの努力をする。」と述べており、後でも述べているように、柳井社長もこの言葉に感銘を受けたそうです。

第3章 経験と金銭的報酬
 「ビジネスの報酬は金銭と経験であるが、まずは経験を取りなさい。」と、記しています。 確かに、自分の経験からいっても、経験を積めば報酬は付いてくるので、僕もこの文言に賛成します。

第4章 2つの組織
 どの会社にも、公式の組織と、日頃の人間関係から生み出される非公式の組織がある。

第5章 経営者の条件
 経営者は、経営をやり遂げて、結果(目標利益の達成)を出さなければならない。

第6章 リーダーシップ
 リーダーシップは、内面から発するもので、各自学んで身に付けなければならない。 

第7章 エグゼクティブの机
「忙しく仕事をして結果を出すエグゼクティブの机は、雑然としているのが当たり前である。」と述べていますが、僕はこれには反対します。 雑然とした机では、思考も雑然とします。 それが、人間の本性です。

第8章 最悪の病―エゴチスム
 エグゼクティブのエゴチスム(自己愛を含んだ自己中心的な態度)が、企業に大きな悪影響を及ぼす。

第9章 数字が意味するもの
 経営者は、数字の持つ意味を完全に把握する必要がある。

第10章 買収と成長
 コングロマリットITTの社長として、M&Aと、その結果獲得した企業成長させた話が記されています。

第11章 起業家精神
 起業家精神を持つものは、既存の大企業中にはほとんどおらず、外で独自に起業する、これがアメリカンウェイである。

第12章 取締役会
 現在の取締役会は、株主のためではなく、経営者のために機能している。 これは、何とかならないか?

第13章 気になること―結びとして
 経営者は、下に範を示す良い情緒(何としてでも成し遂げるという気概)を持たなければならない。

第14章 やろう!
 実績がすべて!

付録:「創意」と「結果」7つの法則 柳井正
 この部分は、柳井社長が、この本から得た7つの法則を、ユニクロの経営経験に則して述べています。 「はじめに」と合わせて、「経営とは、目標を設定してそこから逆算するもの」ということを強調しています。 


お薦め本「B to Bウェブマーケティングの新しい教科書」

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

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 今日は、B to B 営業でお悩みの皆様にお薦めな本「B to Bウェブマーケティングの新しい教科書」を、ご紹介致します。

1. 経験に裏付けられた具体的な方策が
 この本は経験豊富なコンサルタントによるもので、精読することによって、経験に裏付けられた、具体的で効果のあるな方策(戦略レベルでも戦術レベルでも)の知見を得ることが出来ます。

 僕も、ウェブマーケティングはたくさんの経験があり、得意分野でもあるので、この本に書いてあることはほとんど腑に落ちます。

2. 本の内容ご紹介
 さて、それでは、以下にこの本の内容をご紹介致します。

B to Bウェブマーケティングの新しい教科書
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株式会社翔泳社・税別1,980円
渥美 英紀 著
2017年1月20日発行
    
Chapter1
【準備編】B to Bのウェブマーケティングとは?

 この章では、「B to Bウェブマーケティングは、ネットだけで完結するものではなく、自社の営業システム・人的営業も含めて考える必要がある。」と述べています。

 これは、「必ずしも数が多くない顧客に大ロットの財やサービスをを提供することが多いB to Bウェブマーケティング」が、「多数の顧客に小ロットの財やサービスを提供するB to Cウェブマーケティング」と大きく相違する点です。

Chapter2
【戦略編】自社のあるべきモデルを考える

 ここでは、ウェブマーケティングは営業の課題を解決するためにあり、そのターゲット(カスタマー)を明確にするべきであると言っています。

 そして、営業課題を解決するためには、ウェブマーケティングの他に、データベースの整備など他のITシステムの援用、人的営業との相互補完、などの必要がある、と記しています。

Chapter3
【戦術編】戦略を実現する作戦を練る

 Chapter2を受けて、自社の現状を把握し、その後で、サイトに載せるコンテンツの整備、見込み客に対しての段階別コンタクトポイント(窓口やウェブフォーム)の設置などについて述べています。

 加えて、リスティング広告、リマーケティング広告、SEO対策、パブリシティ、などのウェブサイトへの集客対策、が詳細に記されています。

Chapter4
【推進編】成功確率の高い仕組みを作る

 戦略・戦術レベルでの具体的な方策を示した後のこの章では、「施策は仮説を検証するために小さくやってみて、成功した方策を全体に拡大すれば良い。 そうすれば大きな失敗をしないで済む。」と書いています。

 また、アクセス解析等、施策実行後の分析についても記してあり、PDCAのマネジメントサイクルを回すためには有益です。

Chapter5
まとめ

 ウェブマーケティングの流れを、次のようにまとめています。 1.現状把握 2.計画立案 3.実行 4.評価・分析


経営者のために:本「ファイナンシャル・マネジメント」

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

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1. かみ砕いて分かりやすい
 今日は、僕が読んで良かった企業財務の本「ファイナンシャル・マネジメント」を、ご紹介します。 この本は、HBS(Harvad Business School)などで、エグゼクティブMBAコース等のテキストとして用いられているようです。

 複雑な数式・高等数学を使わず、かみ砕いて分かりやすく書かれています。

2. 経営者の皆様にもお薦め
 理論のみならずある程度実践について書いてある本なので、僕はこの本を企業経営者の皆様にもお勧めします。 なお、財務担当役員・CFO(Chief Financial Officer)の方には、もう少し難易度の高い本をお勧めします。

ファイナンシャル・マネジメント
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ロバート・C・ヒギンズ著・グロービス経営大学院訳
ダイヤモンド社・税別4,400円・全533ページ
2015年2月26日 改訂3版 第2刷発行

この本の内容
第1章 財務諸表の解釈

 「貸借対照表」、「損益計算書」、「資金運用表」、「キャッシュフロー計算書」、などについての解説しています。 また、経済的価値と会計的価値(これらは乖離することがある)について記しています。

第2章 財務業績の評価
 ROE(Return on Equity・」株主資本利益率)は、「売上高当期利益率」、「総資産回転率」、「財務レバレッジ」から構成される、と記しています。

 また、ROEは、業績評価の指標として問題点があるが、広く用いられる、との記述があります。

 加えて、「売上高当期利益率」、「総資産回転率」、「財務レバレッジ」について、それぞれ解説しています。

第3章 財務予測
 予測財務諸表、キャッシュフロー予測、現金予算について解説しています。 また、財務予測に対する不確実性についての対応の仕方について述べています。

第4章 成長の管理
 企業の成長率は、高ければ高いほど望ましいと言うわけではなく、成長を賄えるだけのキャッシュを調達出来ずに破綻する場合もあることを示しています。 また、高すぎる成長に対する対応策についても述べています。

第5章 金融商品と金融市場
 金融商品と金融市場について、定義付けと解説を行っています。 また、U.S.の株式のリターンについての記述(インフレ率や債券のリターンを大きく上回る)があります。

 加えて、効率的市場仮説について説明をし、ヒギンズ教授はセミストロング・フォームでの効率的市場が成り立つことを支持しています。

第6章 資金調達方法の決定
 財務レバレッジ(自己資本に対する負債の割合)とその性質、及び影響について述べています。

 さらに、MM(モジリアーニ・ミラー)の無関連性命題(経済学の本では一般に「等価定理」と言っており、モジリアーニとミラーはこの理論でノーベル賞を受賞)についての記述があります。

第7章 DCF法
 DCFとは、Discounted Cash Flowのことで、将来のある期間のキャッシュフローを現在価値に割り引いたものです。 ここでは、これを基に投資機会の評価方法について述べています。

第8章 投資の意思決定におけるリスク分析
 投資のリスクと資本コストについて、解説をしています。 また、DCF法を用いる際に気を付ける点なども記しています。

第9章 事業価値評価とリストラクチャリング
 事業価値評価とは、事業の全部または一部に値段をつけることであり、そのための指標(PER-Price Earning Ratio(株価収益率)など)、方法、などを述べています。


社長様のために:本「経営とサイバーセキュリティ」

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

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 今日は、皆様の会社にとっても重大な問題となっているはずの「サイバーセキュリティ」に関する本をご紹介致します。 ぜひ、最後までご覧下さい。

経営とサイバーセキュリティ
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日経BP社・税別1,500円
NTT特別参与・横浜信一 著
2018年3月19日発刊
  
社長様にお薦め
 この本は、具体的なサイバーセキュリティについて記したものではなく、ある程度規模のある会社の経営者が心得ておくべき事柄・戦略を記したものです。 ですから、これは、スタッフではなく社長様にお薦めします。

 それでは、早速、以下に、具体的な内容をご紹介致します。 この本を購入するかどうか決める際に、参考にして下さい。

はじめに
 ここでは、著者は、「経営者がすべてを知っている必要はなく、適切な人材に対策を取らせればよい。」と言っています。 加えて、「経営者に対して、サイバーセキュリティのエッセンスを伝える。」と述べています。

第1章 企業経営とサイバーセキュリティ
 サイバーセキュリティは、企業経営にとってはリスク管理の一部であり、サイバーセキュリティ戦略と経営戦略は密接に関連している、としています。

第2章 あらためて、なぜ経営課題か
 この章では、サイバーセキュリティが経営課題である理由として、以下の3点を挙げています。

 1. きちんと対策を取らないと、事業承継を危うくする。
 2. サイバーセキュリティの維持は、ステークホルダーからの信用を守ることになる。
 3. サイバーセキュリティは、企業成長の鍵であるデジタルイノベーションを生かす基盤である。

第3章 経営としての要諦
 経営者がなすべき事柄として、以下の3点を挙げています。

 1. 何を守るべきか優先順位をつけて、多層防御を行う。
 2. 問題が発生することを前提に、早期の検知、対応、復旧を行えるようにする。
 3. 1. 2. を、経営会議や取締役会で定期的にレビューする。

第4章 他社との協力
 不足する人材の育成等での他社との協力、についてのアプローチを紹介しています。

第5章 グローバルマネジメント
 国境を越えた課題であることから、グローバルな視点が必要である、と述べています。

第6章 政府との協力
 政府に対する働きかけ、人材育成・情報提供などでの協力、等を記載しています。

戦略はこの本で、戦術はスタッフに
 「経営とサイバーセキュリティ」の内容は上記の通りで、繰り返しになりますが、スタッフではなく経営者向けの本です。

 このブログをご覧の経営者の皆様は、サイバーセキュリティの戦略レベルのことをこの本で身に付けて、具体策・戦術レベルのことは、社内スタッフであれ、アウトソースであれ、適切な人材・機関にやってもらえば良い、かと思います。



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