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仙台市・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」13

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 有益な「企業文化」を作るための本
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、その「Building a Great Culture」を読了した感想とその概略をお話しします。  経営者としての仕事に役立つお話しですので、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍:Building a Great Culture

2020年発行・US$24.95(Amazonで2,300円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A.経営者として「企業文化」を作る
 この本は、「Building a Great Culture」という書名の通り、最初から最後まで「企業文化」に関する文章が載っています。 ただ、そこは「HBR」なので、経営者として「業績に資する企業文化」を作るための方策が述べられています。 もちろん、企業業績とその文化との関わりについても沢山記してあります。

   B.頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)の教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
  1. The Leader’s Guide to Corporate Culture

  2. Manage Your Emotional Culture

  3. The Neuroscience of Trust

  4. Creating a Purpose-Driven Organization

  5. Creating the Best Workplace on Earth

  6. Cultural Change That Sticks

  7. How to Build a Culture of Originality

  8. When Culture Doesn’t Translate

  9. Culture Is Not the Culprit

  10.Conquering a Culture of Indecision

  11.Radical Change, the Quiet Way

4. 面白かったコンテンツとその概略
  1. The Leader’s Guide to Corporate Culture
 この章では、カルチャーとリーダーシップの相互作用が企業業績に与える影響について分析しています。 そして、まず企業カルチャーを、以下の8つに分類しています。

 1)Caring:従業員同士の関係性と相互信頼を重視。 2)Purpose:理想主義と利他主義からなる。  3)Learning:学習・探索と創造性を重視。 4)Enjoyment:楽しさと興奮を重視。 5)Results:達成と勝利を重視。 6)Authority:強さや大胆さを重視。 7)Safety:計画や準備、注意力を重視。 8)Order:尊敬と規範を重視。

    カルチャーと企業業績
 また、このカルチャーと企業業績の関係を、以下の5つに分類しています。

 1)戦略とリーダーシップが上手くかみ合った時には、強いカルチャーが企業業績に良い結果をもたらす。
 2)将来のために選抜途上のリーダーには、前向きの戦略と前向きの企業カルチャーが必要である。
 3)企業同士が合併した時には、強みを補完する新しいカルチャーが、統合を推進し、時とともにより大きな価値をもたらす。
 4)不確実な環境の下では、素早く動けて学習する能力が重要性を持つ。
 5)強い企業カルチャーが戦略と不整合であるときには、当該企業にとって重大な重荷となる。

  2. The Neuroscience of Trust
 この章では、従業員の関与(engagement)が企業業績に大きな影響を与えると述べて、それを高めるためには信頼の醸成が役に立つと記しています。 そして、その信頼を醸成する(脳科学で言うところの「信頼ホルモン・オキシトシン」を出す)8つの方法を以下に書きます。

 1)Recognaize Excellence
 「結果を出した従業員に対しては、すぐにその業績を認める。」ことが、彼らの信頼の醸成に一番役に立つ。

 2)Induce “Challenge Stress”
 従業員に対して、難しいけれど達成可能な課題を与えて適度なストレスをかければ、彼らの脳内にオキシトシンが分泌されて、社内の結びつきが強化される。

 3)Give People Discretion in How They Do Their Work
 従業員に対して仕事の進め方の裁量権を与えることは、彼らにとって大きなモチベーターとなる。

 4)Enable Job Crafting
 従業員がどのプロジェクトに最も関与するのかを自主的に決められるようにすれば、会社への信頼感が増す。

 5)Share Information Broadly
 企業がその目標や経営戦略などといった情報を従業員と広く共有すると、それが会社への信頼感とチームワークを向上させる。

 6)Intentionally Build Relationships
 従業員同士の結びつきを強化すると、オキシトシンの分泌が増えて、彼らの仕事のパフォーマンスも向上する。

 7)Facilitate Whole-Person Growth
 企業が従業員の個人的成長を後押しすれば、彼らの会社への信頼感と仕事のパフォーマンスが向上する。

 8)Show Vulnerability
 「リーダーが、共に働く人たちに頼みごとをする。」など弱みを見せれば、部下たちにオキシトシンが分泌され、更なる信頼と協力を得られる。



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