ブログ

仙台市・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」17

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 「人事(部)革新」の本を
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、その「Reinventing HR」を読了した感想とその概略をお話しします。  経営者や人事担当役員(CHRO)としての仕事に役立つお話しですので、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍:Reinventing HR

2019年発行・US$24.95(Amazonで2,400円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A.IT時代の人事(部)のあり方が
 この本は、「Reinventing HR」という書名の通り、最初から最後まで「人事(部)革新・IT時代の新たな人事管理」に関する文章が載っています。 ただ、そこは「HBR」なので、経営者や人事担当役員(CHRO・Chief Human Resource Officer)として、「従業員ををどのように管理・測定して業績を上げるのか」ということが重点的に述べられています。

   B.頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)の教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
  1. People Before Strategy: A New Role for the CHRO

  2. How Netflix Reinvented HR

  3. HR Goes Agile

  4. Reinventing Performance Management

  5. Better People Analytics

  6. 21st-Century Talent Spotting

  7. Tours of Duty: The New Employer-Employee Compact

  8. Creating the Best Workplace on Earth

  9. Why Diversity Programs Fail

  10.When No One Retires

  11.Collaborative Intelligence: Humans and AI Are Joining Forces

4. 面白かったコンテンツとその概略
  1. HR Goes Agile
 ます、多くの企業は、以前の長期的な計画立てて活動する方向から、環境変化やイノベーションなどに対応すべく機敏に動く方向に変わってきています。 そこで、人事(部)も、「変化に素早く対応出来るように変わらなければならない」ということを述べています。 そして、人事(部)が新たな形でやるべきことを、以下の6項目に挙げています。

 1)Performance appraisals
 今までの「1年に1回の業績評価」から、より短期の、出来れば「プロジェクト毎の業績評価」に変えるべきである。 その方が、従業員がモチベーションを保ちやすい。

 2)Coaching
 マネージャークラスに対して、コーチングスキルの訓練を行う。 そして、そのマネージャークラスがスタッフにコーチングを行って、彼ら一線の従業員の成長を図る。

 3)Teams
 今までの人事(部)は、個々の従業員に照準を合わせていたが、最近はチーム(プロジェクト毎のチームなど)での仕事が多くなっている。 それで、今の人事(部)は、チームの業績管理を重視しなければならない。

 4)Compensation
 年度末のボーナスなどではなく、「業績を上げてすぐの報酬が、従業員のモチベーションを増す」ので、業績を上げたらすぐに報酬を払うようにする。 例えば、「業績毎にボーナスを支払う」などを行う。

 5)Recruting
 部署ごとに必要な人材像を確定させてから、ピンポイントで素早く空席を埋めるようにする。 これは、人事(部)と各部署の共同作業であり、事前に議論を深めておかなければならない。

 6)Learning and development
 新しいアプローチでは、人事(部)は、生徒(従業員)が必要とするスキルや知識を(各部署から必要な情報を得て)事前に正確につかんで、ピンポイントでそれに合った自己学習の機会を提供(オンライン教材の提供など)する。

  2. Better People Analytics
 この章では、従業員が作成しやりとりした電子データ(eメールや社内SNSへの投稿など)から、社内の人間関係を分析し、色々な分野で生産性を挙げる方法が述べられています。 以下に、6つの分野での「人間関係と生産性(業績)との関り」について、挙げています。

 1)Ideation
 これは、「人々やそのグループ(の情報)を仲介するポジションにいる人やチームが、新たなアイデアを生みやすい」という実証結果が得られている。

 2)Influence
 これは、「他の従業員から高い評価を得ていて強い結びつきを持つ人が、その結びついている人々に強い影響力を持つ」という実証結果が得られている。

 3)Efficiency
 これは、「部署やチーム内のメンバー同士が強く結びついている方が、チームとしての効率が上がる」という直観通りの結果が得られている。

 4)Innovation
 これは、「(部署やチーム)内部での結びつきが弱く、外部に多様な結びつきを持つものが高いイノベーション能力を発揮する」という実証結果が得られている。

 5)Silos
 これは、「部署やチーム内での結びつきが強く、他との結びつきが弱い場合」に、社内や部署、チームが「たこつぼ化」しやすいという直観通りの結果が得られている。

 6)Vulnerability
 重要な社外組織とたった一人の従業員が繋がっている場合、その従業員の去就が当該企業にとっての脆弱性となる。 重要な社外組織と繋がっている従業員を、至急増やさなければならない。



▲ Topへ