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仙台市・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」24

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 「戦略的思考」の本を
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、その「Thinking Strategically」を読了した感想とその概略をお話しします。 自分が直面する仕事を大きく捉えたい方は、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍:Thinking Strategically

US$19.95(Amazonで1,800円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A. 自分の仕事を大きく捉える方法が
 この本は、「Thinking Strategically」という書名にふさわしく、最初から最後まで「ビジネスマンとして自分の仕事を(戦術レベルではなく戦略レベルで)大きく捉える方法」が載っています。 ただ、そこは「HBR」のガイドブックなので、主にマネージャークラス(日本企業では部課長)を対象としたものになっています。

   B. 頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)などの教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
  Introduction: Why Everyone Needs to Think Strategically

  Section1: Get Started
   1. Strategic Leadership: The Essential Skills

   2. To Be Strategic, Balance Agility and Consistency

   3. Prove You7re Ready for the Next Level by Showing Off Your Strategic Thinking Skills

  Section2: Understand Your organization’s Strategy
   4. Understanding Your Organaization’s Strategy

   5. Strategy Isn’t What You Say, It’s What You Do

   6. Building a Strategic Network

  Section3: Develop a Big-Picture Perspective
   7. Spotting Trends and Patterns Affect Your Business

   8. Look at Your Company from the Outside In

   9. Thinking Long-Term in a Short-Term Economy

   10.The Future Is Scary. Creatives Thinking Can Help

   11.Zoom in, Zoom Out

  Section4: Align Decisions with Strategic Objectives
   12.Reflect on Your Actions and Choices

   13.Seven Steps for Making Faster, Better Decisions

   14.How to Make Better Decisions with Less Data

4. 面白かったコンテンツとその概略
  Strategic Leadership: The Essential Skills
 この章では、調査の結果、「上級管理職(Executive)として戦略的リーダーシップを発揮するためには、6つのスキルが必要である。」と述べています。 以下に、その6つのスキルの概略を記します。

  1)Anticipate
 これは、「先手を打つ」ということである。 環境を精査して事前に変化のシグナルを掴むなどして、その能力を高めておかなければならない。 その具体策としては、
 
   A. 市場調査とビジネスシミュレーションを行って、競合の行動を予測する。

   B. シナリオプランニングを行って、想定外の将来に備えておく。

   C. 最近失注した顧客をリストアップして、失注の理由を突き止め、しかるべき対策を取る。

などがある。

  2)Challenge
 これは、「現状を疑って既存の考え方に挑戦し、視点の転換を図。」ということである。 この能力を高めるためには、

   A. 表面に現れる現象ではなく、問題の根本的な原因にフォーカスする。

   B. 自身のビジネスで長く受け入れられている考えをリストアップして、他の集団にそれが正しいかどうか聞く。

   C. 意思決定プロセスに、イエスマンだけではなく反対意見を持つ人物も入れる。

などを行う。

  3)Interpret
 これは、正しくチャレンジするためは、「複雑で錯綜する情報をきちんと引き出して、それらを正しく解釈する」能力が必要である、ということである。 このためには、

   A. あいまいな、時には矛盾するデータを分析したときには、自分のだけではなく、多様な利害関係者の視点で、最低3つの可能な説明をリストアップする。

   B. 物事の細部にズームインしたり、ズームアウトして概観したりする。

   C. 自分の考えに反する情報も、決して見落とさないようにする。

などを行う。

  4)Decide
 これは、不確かな情報で素早く意思決定しなければならないときには、「複数の選択肢を持ち、それぞれのトレードオフを考慮して意志決定を行う」という能力である。 この能力を高めるためには、

   A. 2択での意思決定の代わりに、他のオプションも考え、聞いてもみる。

   B. 大きな意思決定をする代わりに、よく分かっていることについての小さな意思決定を繰り返す。

   C. 自分の意思決定に影響を与える人物(または組織)、影響を受ける人物(または組織)を特定しておく。

などを行う。

  5)Align
 これは、利害関係者(及び組織)と良い関係を保つ能力のことである。 この能力を高めるためには、

   A. 利害関係者とは、早めに、頻繁に、コミュニケーションを取って、「俺は聞いていない。」などと言わせない。

   B. 組織内外の鍵となる利害関係者を特定して、利害が反する部分をピンポイントで掴んでおく。

   C. 自分の行動に対する利害関係者の反応を注視して、対策を取れるようにしておく。

などを行う。

  6)Learn
 これは、(自らの成功からも失敗からも)学習する能力のことである。 これを高めるためには、

   A. 行動後は必ずレビューを実施し、学んだ事柄(失敗して注したプロジェクトからも)を文書にして残す。

   B. 期待された結果を得られなかった行動をリストアップして、その根本的な原因を探る。

   C. 探求を良しとする企業文化・チーム文化を作り、間違いを学習の機会とみなすようにする。

などを行う。



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