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仙台・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」26

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 管理職のための「会計学」の本を
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、その「Finance Basics for Managers」を読了した感想とその概略をお話しします。 会計学を身につけたい管理職の方は、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍: Finance Basics for Managers

US$19.95(Amazonで1,800円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A.「会計学」の基礎と実務への応用が
 この本は、「Finance Basics for Managers」という書名にふさわしく、最初から最後まで「マネージャークラスのための会計学の基礎」が載っています。 ただ、そこは「HBR」のガイドブックなので、実務に応用できる知識(及び方法)が多数記載されています。

   B. 頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)などの教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
  Section1: FINANCE BASICS
   1. Finance Quiz

   2. The Key Financial Statements

   3. The Fundamental Laws of Business

  Section2: MAKING GOOD DECISIONS AND MOVING THOSE NUMBERS
   4. Using Statements to Measure Financial Health

   5. Grow Your Profits by Streamlining Your Business

   6. Working Your Assets to Boost Your Growth

   7. Profit not Equal Cash (and You Need Both)

   8. Why Cash Matters

   9. Your Balance Sheet Levers

   10.What’s Your Working Capital Model? A Case Study

   11.Learn to Speak the Language of ROI

   12.Practical Tools for Management Decisions

  Section3: THE LIMITS OF FINANCIAL DATA
   13.What the Financial Statements Don’t Tell You

   14.The Five Traps of Performance Measurement

   15.Finance Quiz

4. 役に立つコンテンツとその概略
 Using Statements to Measure Financial Health
 この章では、財務諸表(Financial Statement・F/S)から企業の健康状態を測定する方法(財務分析の方法)が述べられています。 内容は、(日本語の会計学の本でもよく有るのですが)、財務比率の分析です。 以下に、その概略を記します。 内容は日本語の本とほとんど変わりませんが、英語表記を覚えても良いかも知れません。

 1)Profitability Ratios
 これは、利益率のことである。 ここでの指標は、高い方がより多くの利益が出ていて、企業にとっては望ましい。

 Return on assets(ROI):総資産利益率・(営業利益/総資産×100)%

 Return on equity(ROE):自己資本利益率・(営業利益/自己資本×100)%

 Return on sales(ROS):売上高対利益率・(営業利益/売上高×100)%

 Gross prfit margin:売上高対粗利益率・(粗利益/売上高×100)%

 2)Operating Ratios
 これは営業に関する比率のことで、企業の営業効率を表す。

 Asset turnover:総資産回転率・(売上高/総資産) この指標は、高い方が資産を効率的に運用しているということである。

 Receivable days:売掛金回収期間・(売掛金/売上高×365) この指標は、キャッシュフローのためには短い方が望ましい。

 Days payable:買掛金支払期間・(買掛金/売上原価×365) この指標は、条件による。

 3)Liquidity Ratios
 これは流動性比率のことで、企業の短期的な安全性(支払い能力)を示す。 ここでの指標は、高い方がより安全である。

 Current ratio:流動比率・(流動資産/流動負債×100)%・200%以上が望ましい。

 Quick ratio:当座比率(酸性試験とも言う)・(当座資産・流動負債×100)%・100%以上が望ましい。

 4)Leverage Ratios
 これは、財務レバレッジ(負債によるレバレッジ)の比率である。

 ・Interest coverage ratio:インタレスト・カバレッジ・レシオ・(営業利益+受取利息+受取配当金/支払利子)・この指標は、高い方が望ましい。 絶対に1以上でなくてはならない。

 ・Debt to equity:負債比率・(負債/自己資本×100)%・この指標は、あまり高いと企業の安全性を損なうし、新規借入金の金利が高くなる。

 5)How Ratio Analysis Relates to You
 比率分析は、 A.自社と競合との相対的有利・不利を知るためにも、 B.時系列で自社のトレンドを把握するためにも、 C.業界平均をベンチマークとして自社の位置を知るためにも、 有益な方法である。 また、財務諸表から導き出したそれぞれの比率の意味については、上記1)~4)に記した通りである。



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