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仙台・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」27

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 「不況対策」の本を
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、その「Managing in a Downturn」を読了した感想とその概略をお話しします。 「コロナ不況などの対策」を知りたい経営者の方は、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍: Managing in a Downturn

US$24.95(Amazonで2,300円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A. 「不況対策」を詳細に記述!
 この本は、「Managing in a Downturn」という書名にふさわしく、最初から最後まで、「不況時に企業が取るべき対策」を、詳細に記載しています。 ただ、そこは「HBR」の本なので、経営者(CEO)及び上級管理職を対象読者としています。

   B. 頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)などの教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
   1. Seize Advantage in a Downturn

   2. How to Survive a Recession and Thrive Afterwards

   3. How to Bounce Back from Adversity

   4. Rohm and Haas’s Former CEO on Pulling Off a Sweet

   5. Leadership in a(Permanent) Crisis

   6. How to Be a Good Boss in a Bad Economy

   7. Layoffs That Don’t Break Your Company

   8. Getting Reorgs Right

   9. Reigniting Growth

   10.Reinvent Your Business Before It’s Too Late

   11.How to Protect Your Job in a Recession

4. 役に立つコンテンツとその概略
  Seize Advantage in a Downturn
 この章では、「不況時に自社の弱点を最小化し、その後に競争優位を獲得する方法」を述べています。 著者2人は、著名な戦略系コンサルティングファームBCG(Boston Consulting Group)のパートナーです。

 まずは、「不況時に自社の弱点を最小化する方法」の概略を、以下に記します。

 1)Financial Fundamentals
 不況を生き抜くためには、財務上流動性を保つことが最重要である。 そのためには、

  A. Monitor and maximize your cash position
 キャッシュフローをモニターする仕組みを作り、自社のキャッシュポジションを最大化するように努める。

  B. Tightly manage customer credit
 顧客への与信供与を、しっかりと管理する。 与信リスクごとに顧客をセグメント化したり、重要で価値のある顧客のみに与信を供与したりする。

  C. Aggressively manage working capital
 製造と調達をモニターして在庫を減らすとともに、顧客への与信を主体的に管理して売掛金を減らす。

  D. Optimize your financial structure
 無駄な負債を減らす。 与信枠を安全に保つ。 自己資本(及びその比率)を、高く保つ。

 2)Share Price
 資本を調達する場合でも、企業を買収する場合でも、自社が市場において競合よりも高い価値を持つことが重要である。 そのためには、インベスターズリレーションシップをきちんと行うこと、自社株買いよりも配当を行うこと(BCGの調査の結果、自社株買いよりも配当の方が株価が高くなる)、が大事である。

 3)Current Business
 (好況時の放漫経営などで)不況時に弱点を持つ会社ならば、以下のことを行う必要がある。

  A. Reduce costs and increase efficiency
 長く活動していてもビジネス上の価値を生まないことを止める。 好況時には完全に実行し得なかった効率化計画を、不況を追い風としてきちんと行う。 カギとなる機能を、一か所にまとめる。 海外での活動を検討する。 などを行う。

  B. Aggressively manage the top line
 「既存顧客維持活動」を活発化させる。 営業部隊を効果的に働かせて、目先の収益を増やす。 などして、売上(topline)を保つ。

  C. Rethink your product mix and pricing strategies
 既存の製品の低価格版を売り出す。 サービスをアンバンドルする。 サブスクリプションなど、使った分だけの支払いを受けるようにする。 など、価格戦略を再考する。

  D. Rein in planned investments and sell assets
 投資を厳格化する。 生産的でない資産を売却する。 などを行う。

 この章では、これらの後に、「不況時においても競争優位を獲得するための方法」が述べられています。 ただ、こちらは、あまり具体的な内容ではなかったので、割愛させて頂きます。



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