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仙台・経営コンサルタントが読む「Harvard Business Review」31

 仙台市で経営コンサルタントをお探しの皆様、こんにちは。 「名門コンサルティング」代表の三沢やすしです。

1. 経営者のための「戦略」の本を
 今日は、世界的な名門の経営大学院「Harvard Business School」が出している権威あるビジネス誌「Harvard Business Review(HBR)」で、「Strategy2」を読了した感想とその概略をお話しします。 現在の変化(技術進化)が速い競争環境の中で、競合に勝ち続けられる「戦略」を求める経営者や役員の方は、ぜひ最後までご覧下さい。

2. HBR書籍: Strategy2

US$24.95(Amazonで2,600円くらいで購入)

裏表紙

目次

中身1

中身2

   A. 変化の速い時代の「経営戦略」が
 この本は、「Strategy2」というタイトルの通り「経営戦略」の書籍第2巻で、最近の「厳しくかつ変化の早い競争環境」に対応したものに仕上がっています。 ただ、そこは「HBR」の書籍なので、規模のある企業の野心的な経営者や上級管理職(エグゼクティブ・オフィサー)を対象読者としています。

   B. 頭の良い人たちが書いているので
 また、この本の著者は、HBS(Harvad Business School)などの教授や世界最高のコンサルティングファーム「マッキンゼー」で出世した人など、とても頭の良い人たちばかりです。 ですから、難しいことでも分かりやすく、かつ、プレーンな英語で書いてあります。 その結果、未熟な僕でもこの本をすらすら読めました。

3. Contents(目次)
   1. Your Strategy Needs a Strategy

   2. Transient Advantage

   3. Bringing Science to the Art of Strategy

   4. Managing Risks: A New Framework

   5. Surviving Disruption

   6. The Great Repeatable Business Model

   7. Pipelines, Platforms, and the New Rules of Strategy

   8. Why the Lean Start-Up Changes Everything

   9. Strategy Needs Creativity

   10.Put Purpose at the Core of Your Strategy

   11.Creating Shared Value

4. 役に立つコンテンツとその概略
  1. Transient Advantage
 この章では、「最近の厳しく移り変わりの激しいビジネス環境おいては、「長く続く競争優位」の獲得を目指すことは現実的でない。 それに代わって、「一時的な競争優位」を長く重ねていくべきである。」と述べています。

 特に、IT系やITを援用した分野では非常に早い技術(合わせて戦略も)進歩があるので、僕もこの考え方に賛成します。 著者は、企業が「Transient Advantage」を獲得し続けるための8つの方策を、以下に述べています。

 1)Think about arenas, not Industries
 ここでは、同一産業に属する競合のみを考慮するのではなく、「顧客に財やサービスを届ける場としてのアリーナ(ビジネスにおける競技場・他産業からの参入者もいる)での競争に打ち勝つことを考えなさい。」と記しています。

 2)Set broad themes, and then let people experiment
 次に、「広い範囲からの競合を考えなくてはならないので、幅広いテーマを設定して、従業員に繰り返し実験させなさい。」と述べています。

 3)Adopt metrics that support entrepreneurial growth
 3番目に、「ビジネスにおける試行錯誤・実験を旨とした「起業的成長をサポートするような評価基準」を採用しなさい。」と書いています。

 4)Focus on experiences and solutions to problems
 更に、「顧客の立場に立って問題(点)を経験し、その問題を解決する手段を生み出すことにフォーカスしなさい。」と記しています。

 5)Build strong relationships and networks
 ここでは、「顧客と強い関係を持ち、そして、そのネットワークを維持しなさい。」の述べています。 特に、ネット上において「顧客が意見を表明し・関係を強く持ち、ネットワークを広げる。」ような仕組みを作ることに言及しています。

 6)Avoid brutal restructuring: learn healthy disengagement
 6番目に、「競争優位を失ったビジネスについては、短期間に大幅なリストラをするのではなく、徐々に手を引いていきなさい。」と述べています。

 7)Get systematic about early-stage innovation
 7番目に、「初期段階のイノベーションについては、それを引き起こすための手はずや環境をシステム化しておきなさい。」と書いています。

 8)Experiment, iterate, learn
 最後に、「優位を持たらすための戦略やイノベーションのために実験し、それらを繰り返し、それらの結果から学習しなさい。」と記しています。 大きな失敗をしないために小さい実験を繰り返して、そこから学習することはとても大事です。

  2. Strategy Needs Creativity
 この章では、新しく画期的な戦略を生み出すためには、「Five forces(マイケル・ポーター)」などの分析ツールよりも創造性が必要だと述べています。 そして、想像性を発揮して画期的な戦略を生み出すための4つの方法を、以下に述べています。

 1)Contrast
 まずは、「自社や自業界の現状やその考え方と反対の見方・考え方をしてみる・現状の想定に挑戦してみる。」と記しています。 言わば、現状を打破する戦略を創造する場合の方策です。

 2)Combination
 2番目に、「それぞれに独立した財やサービス同士を組み合わせる。」と、スティーブ・ジョブズを引用しながら述べています。 確かに、彼が発明した「iPhone」もそういった製品ですね。

 3)Constraint
 ここでは、「自社の資源や環境の制約を逆手にとって、それを強みに変える。」ような戦略を考える、と述べています。 例としては、ディーラー網を持たなかった電気自動車の「テスラモーターズ」が、より効率的なオンライン直販を行っていることを挙げています。

 4)Context
 最後に、「以前と同じような問題を全く違う状況・背景で解決を図ると、自分でもかなり驚くような「全く新たな洞察」が湧き上がってくることがある。」と述べています。 創造性を発揮するために「Context」を変えるのです。 



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